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ブログ投稿日:2021/06/06(投稿年変えられてしまうので日付けを入れることにしました。)
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「カラスは黒でさえなければねえ」と思う人は多いことだろう。
概ね鳥類というのは、羽毛がカラフルなのに、カラスは真っ黒だからだ。
私もかつてはそう思っていた。
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ただ、ハシブトガラスは繁殖期に羽根に何故か「濃い紫色」が現われる。
(この表現はおそらく正確では無い。いつ現われるか調べたわけでもないし、他のカラスにも現われるか解らない。)
とにかく、繁殖期の羽根の変化にしてはいくらなんでも地味過ぎるのではないだろうか、と不思議に思っていたのだ。

近年気がついたことなのですが、おそらくカラスは「全身鮮やかな紫外線色」をしています。

↓以前2013年05月09日こちらに表記したのですが、
「光を3原色で捉える人間は動物門の中では特殊。」
http://felith.grupo.jp/blog/316729

地球上の動物の中で、哺乳類だけが、主に、2原色で光を捉えます。
さらにその中でヒトとサルだけが、赤・緑・青の3原色で光を捉えます。
そして、それ以外の、鳥類・爬虫類・両生類・魚類・昆虫などは全て、主に、赤・緑・青・紫外線の4原色で光を捉えます。

それはつまり、我々人間の目に鳥類の羽毛はカラフルに見えますが、実は、我々が思っている以上に鳥類はカラフルだということなわけです。

従って、我々人間の目に、カラスが、真っ黒に見えるということは、
カラスの羽毛は、赤・緑・青を吸収し、紫外線だけを反射する「全身鮮やかな紫外線色」をしている可能性が高いということに気付いたのです。

飽くまでも推測でしかありませんが(紫外線色なんて我々人間には理解できませんから)、
しかし、ここで先に述べた、カラスの羽根の一部に「濃い紫色」があるということは、
「全身真っ黒」の一部に「見えづらい紫色の斑がある」ということではなく、
「全身鮮やかな紫外線色」の一部に「美しい紫色の斑がある」と考えた方が筋が通るのです。

このことから、まず間違いなくカラスは「全身鮮やかな紫外線色」をしているのでしょう。

カラスの仲間の「ルリカケス」を想像すると解りやすいでしょう。
「ルリカケス」は、鮮やかな青と赤茶色のツートンカラーです。
(これも飽くまで人間の目で見た色でしかありませんが)

他にもドス黒くて変だなあ、と思う鳥が居ますね。
例えばキジの♂は、我々人間の目には、濃い深緑色に見えて変ですね。
ただの深緑ではなく、真っ黒な深緑色です。
キジはおそらく「紫外線系の色鮮やかな色彩」をしていると考えられますね。
その可能性が高いです。